概要

令和7年11月

ここは、江戸時代末期に牧士(※補足)を務めた豪農吉田家の歴史が分かる貴重な文化財建造物を中心とした公園です。
25mにも及ぶ長大な長屋門から屋敷内に入ると、茅葺屋根の重厚な作りの主屋・格調高い書院と庭園・屋敷林などがあり、外の喧騒とは一線を画す時間が止まったような安らぎを味わうことができます。
また広大な芝生広場もあり、文化と自然をゆったり満喫できる公園でもあります。

(※補足)牧士(もくし)・・士分格の役職。世襲で代々勤め、苗字帯刀、乗馬、鉄砲所持が認められました。

主な特徴

花野井の吉田家は、家伝によれば一族の祖は平安時代の当地域の領主であった相馬氏一門に連なるもので、現在43代目と言われていますが、実際に歴史に登場するのは江戸時代以降になります。
江戸時代の古文書には、吉田家は主に農業を営みながら名主として栄えたと記載されており、幕府や領主の命に従い村内の諸事全般を取り仕切っていたことが分かります。
江戸時代中期頃からは金融や穀物売買等の事業を開始し、地域の特産となる醤油醸造業も手がけるようになりました。また、文政9年(1826)には、千葉県に3カ所ある幕府直轄の牧の一つ「小金牧」の牧士(※補足)に任命され、以降4代にわたり牧士を務めました。
明治から昭和にかけてはその財力を活かし事業家として活動しますが、これだけにとどまらず、登山やスキーなどスポーツの振興に尽くしました。現在でも、自然環境の保全やスポーツの振興に尽力されています。

概要

敷地面積6,518坪(21,511㎡)という広大な土地に、建築面積330坪(1,178㎡)の邸宅が建っています。

平成16年(2004年)、屋敷地と屋敷地前面の芝生地、斜面緑地の2.2haが柏市に寄贈されました。
その後、柏市では建造物調査を経て修復、補強などの整備事業が行われ歴史公園として多くの人が見学できるようになりました。

明治27年吉田家銅版画
園長挨拶

このたびは、当園ホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。

平成27年(2015)4月より指定管理者として管理運営に携わって以降、コロナ禍で一時的に来園者数が減少した時期もございましたが、ここ数年は、年間15,000人に近い多くのお客様にお越しいただいております。

これもひとえに、ご来園くださったお客様をはじめ、吉田家の皆様、関係機関の温かいご支援、ご協力の賜物と、深く感謝申し上げます。

今後も引き続き、旧吉田家住宅歴史公園の魅力を皆様に伝えられる様、地域に根ざした魅力的なイベントや講座などを積極的に開催してまいります。

スタッフ一同、皆様のご来園を心よりお待ち申し上げております。